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映画「雨に唄えば」の感想と考察|実はいろんな作品と関係している

映画「雨に唄えば」は1953年4月1日に公開され、幅広い年代の人たちに愛されて続けています。

映画を観たことがなくても、その名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

この記事では、そんな超有名すぎる映画「雨に唄えば」の個人的な感想や考察について書いていきたいと思います。

映画「雨に唄えば」 あらすじと有名な雨のシーン

〈あらすじ〉
サイレント映画が華やかな時代を築いていた頃、映画界の人気者である俳優ドンとリナ・ラモントは、表向きは理想のカップルとして称賛されてた。
しかし実際には、リナだけが一方的にドンに夢中になっていたのです。その一方で、ドンは新進気鋭の女優キャシーと恋に落ちていくのでした…

雨のシーンと音楽は、知らなくても知っている

映画「雨に唄えば」は、サイレント映画からトーキーへの移行期を鮮やかに描いたミュージカルの傑作として知られています。

ジーン・ケリーの躍動感あふれるダンスや、デビー・レイノルズの清新な魅力、そして忘れられない雨の中でのタップダンスは、今も多くの人々に愛され続けています。

この映画はただのエンターテイメント作品ではなく、夢や情熱、そして時には失敗を乗り越えて成功をつかむという、人生そのものを象徴しているようにも感じます。

ドンとキャシーの恋愛物語は、年齢を重ねるごとに新しい発見があって、それぞれの人生経験によって異なる共感が得られるとも思いました。

この映画を観たことがないという人でも、ジーン・ケリーの雨の中でのタップダンスシーンと音楽は多分知っていると思いますし、有名すぎます…そして観た後はタップダンスを覚えたくなります。

この有名すぎるシーンは、どんな困難な状況でも前向きな姿勢を忘れず、生きる喜びを見出すことの大切さを教えてくれます。

映画「雨に唄えば」 曲や歌詞の引用が多いという考察

他の映画にもちょいちょい出てくる

昔の映画は現代の映画作品にメタ的に登場することがよくあって、映画「雨に唄えば」ももれなくい他の映画で見られることがあります。

知っている限りでは「レオン」「マイ・インターン」「時計じかけのオレンジ」の3作があります。(まだいくつかあるかもしれません)

「レオン」では主人公のレオン(ジャン・レノ)とヒロインのマチルダ(ナタリー・ポートマン)が有名人を当てるゲームをするのですが、この時マチルダが歌っている曲が「雨に唄えば」です。

「マイ・インターン」では、ベン(ロバート・デニーロ)とジュールズ(アン・ハサウェイ)が同じホテルでお互いの夫婦感の話をした後に、ベンが観ている映画が「雨に唄えば」です。

そして「時計じかけのオレンジ」では、主人公アレックス(マルコム・マクダウェル)が歌っている鼻歌が「雨に唄えば」です。

なぜこんなにも映画内に使われているのかはわかりませんが、もしかしたら映画「雨に唄えば」は映画が映える映画、なのかもしれませんね。

映画「雨に唄えば」 キャストの裏話

デビー・レイノルズとキャリー・フィッシャー

映画「スター・ウォーズ」シリーズを好きな方であればご存じだとは思いますが、映画「雨に唄えば」のヒロイン、キャシー役を演じているデビー・レイノルズキャリー・フィッシャーのお母さんなんです。

キャリー・フィッシャーは映画「スター・ウォーズ」でレイヤ姫役を演じています。

デビー・レイノルズは2016年12月28日に84歳で亡くなってしまったのですが、彼女の娘であるキャリー・フィッシャーが亡くなった翌日のことでした。

娘であるキャリー・フィッシャーの後を追うようなかたちでのタイミングだったようです。

とても悲しい話ですが、デビー・レイノルズの息子は、母親が「キャリーのもとへ行く」と言った後に亡くなったと報告していて、二人の親子の愛をじるエピソードでした。

母親デビー・レイノルズと娘キャリー・フィッシャーのこのニュースは、ハリウッドをはじめとする多くの人々に大きな悲しみをもたらしました。

この映画「雨に唄えば」は素晴らしい作品ですが、観ているとそのことを思い出して少し寂しい気持ちになったりします。

映画「雨に唄えば」 あの作品と似ているところがある?

ときどき、すごく既視感がある

本当のところはわかりませんが、この映画「雨に唄えば」はあの作品と密接な関係があるように思えます。

いい意味でクセになるというか、いつ見ても楽しませてくれるあの作品の安心感みたいなものがあって、映画のなかのところどころでそれを彷彿とさせるシーンがいくつもあります。

短編アニメーションの「蒸気船ウィリー」が1928年11月18日にアメリカ合衆国で公開されて、それから時がたって1953年4月1日に映画「雨に唄えば」が公開されました。

約25年ぐらい経っていますが、ほぼ確実に影響を受けているのではないか、と個人的には思います。

映画の中で歌って踊っているジーン・ケリーとドナルド・オコナーのクオリティが高くて、音楽と踊り、装飾の雰囲気が本当に似ているように感じました。

他の役者の方たちも素晴らしいですが、ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、この三人は特に異質な輝きを放っています。

画面を見ていると不思議な世界に連れていかれるようなこの感覚は、やっぱりあの作品に感じるそれに近いと感じました。

まとめ

映画「雨に唄えば」の感想と考察|実はいろんな作品と関係している、について書かせていただきました。

この映画の楽曲の大半は過去のMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)のミュージカル映画で使用された曲ばかりらしくて、新作はわずか2曲のようです。

みんなが知っている馴染みのある曲も、この映画のヒットに一役を買っていたのかもしれませんね。

ご覧いただきましてありがとうございました。

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